【米国ニューヨーク、2019年12月3日】 S&P 500指数構成銘柄に名を連ねるフィンテックの世界大手であるブロードリッジ・フィナンシャル・ソリューションズ(本社:米国・ニューヨーク、CEO:ティム・ゴーキー)は本日、Broadridge Data Control Intelligent Automation(ブロードリッジ・データ・コントロール・インテリジェント・オートメーション)のサービス開始を発表しました。これは業界全体での照合や例外管理において、人工知能(AI)や機械学習(ML)を活用した新しいプラットフォームです。
ブロードリッジはシンガポールのTookitaki Holdings(トゥキタキ・ホールディングス)と提携し、同社の受賞歴のあるAIやMLテクノロジーを活用し、業界全体にまたがる照合や例外処理の非効率性に対応する次世代プラットフォームを提供します。同プラットフォームでは、複数のIntelligent Automation用途向けにモジュールをライセンス供与でき、最初の2つのモジュールは、Break Management と Recon Perform となります。この2つのモジュールは、ブロードリッジの照合ソリューションだけではなく、社内やサードパーティーが開発したソリューションにおいても利用することが可能です。
ブロードリッジのデータコントロールソリューション部門ジェネラルマネージャーのアラスター・マクギルは、「Intelligent Automation により、既存の照合システムの性能や生産性が向上します。特に、複数のベンダーのソリューションを使用している組織においてはより生産性が高まることでしょう。当社はAIとMLを活用し、例外管理において例外をなくすことできます。また、問題の根本原因を自動的に特定し、それを効率的に解決しています」と述べています。
米調査会社アイテ・グループのリサーチ・ディレクターのバージニー・オシェーは今回の発表について、「当社の最近の調査によると、ほとんどの会社には2つ以上の照合プラットフォームがあるため、それらの複数のプラットフォーム全体において金融機関が利用できるソリューションにベンダーが着眼点をおいたのは新鮮です。企業にとっては、1つだけの照合システムを利用するのが理想的ですが、現実はそうではありません。これは、会社全体でのブレーク管理に関して、業界でよく知られた問題点に企業が対応できるようにするための実用的なアプローチです」と話しています。
プロセスとエクスペリエンスの向上
機械学習を活用したBreak Managementモジュールにより、調査プロセスが加速し、お客様が定義した方法に基づいて継続的な例外の分類の改善を行うため、処理時間を削減できます。
Recon Performモジュールでは、MLモデル管理や継続的な照合スキームの改善を用いた自動照合スキーム設定を利用し、照合の仕組みや改善タスクが自動化されます。それに伴い、大量の照合管理を行う企業は、時間やコストを大幅に削減できます。
トゥキタキのアビシェク・チャタジー創業者兼CEOは、「ブロードリッジはトゥキタキのサポートにより、裏づけとなる監査証跡とともに自動照合やブレーク検出サービスを提供できます。当社の特許出願中の説明可能な仕組みにより、MLモデルは『ガラスの箱』のアプローチが取れるため、ユーザーはシンプルなインターフェースを通じて、プラットフォームのエンジンを通して判断された結果を見ることが出来ます。この仕組みは業界でもユニークで、これまでにない水準の透明性を提供でき、このアプリケーションに対する自信と信頼が持てます」と述べています。
Data Control Intelligent Automationは、高性能で拡張可能な照合・例外管理プロセスを提供するため、最新の分散コンピューティングのフレームワークを使用しています。基盤となる照合システムに依存していないため、ブロードリッジの照合プラットフォームのユーザーだけでなく、2つ以上のソリューションを使用するユーザーを含む、あらゆる照合・例外管理の担当者が使用できます。同プラットフォームはオンプレミスでも、ブロードリッジが管理するサーバーでも、またはクラウド上でも展開できます。
ブロードリッジについて
ブロードリッジ・フィナンシャル・ソリューションズ(NYSE:BR)は、定評のある専門知識と変革を促進する技術を用い、お客様や金融サービス業界の業務、革新、成長を支援する世界有数のテクノロジー企業です。お客様の投資、ガバナンス、コミュニケーションを強化することにより、オペレーショナル・レジリエンスを高め業績を向上させ、投資体験を変革します。
ブロードリッジのテクノロジーやオペレーションのプラットフォーム上では、全世界で年間70億件超のコミュニケーションが処理・配信されており、1日に平均10兆ドル超の証券取引の処理が行われています。S&P 500®指数構成銘柄であるブロードリッジは、世界21カ国で1万4,000人超の社員を擁しており、「働きがいのある会社(Great Place to Work®)」にも認定されています。
ブロードリッジの詳細については、ウェブサイトをご覧ください: www.broadridge.com/jp
報道関係者 お問い合わせ先 :03-5425-7220, アシュトン・コンサルティング BroadridgeJapanPR@ashton.jp。